初めて買ったレコードは、カーペンターズでした
オーディオセットはありましたが
大昔の話、1970年代の頃ですが。自宅には、オーディオセットがありました。ビクターのまるで家具のようなレコードプレイヤーとアンプとFM、AMチューナーとスピーカーが一体になったタイプのものでした。
スイッチを入れて、ターンテーブルにレコードを乗せて、針を落とすと音楽が聴けます。そして、クラシックの全集があって、それをたまに聴いたりしていました。当時、中学生でしたが、クラシックにはあまり興味がありませんでした。
そのうち、ラジオで洋楽のベストテン番組などを聞くようになり、色々なアーティストを知りました。
最初に買ったレコードは
一番最初に買ったレコードは、カーペンターズのイエスタデイ・ワンス・モアでした。近くの商店街の靴屋さんに何故かレコードの棚があって、そこで買ったのを覚えています。45回転のレコード、シングルレコードと呼ばれたり、ドーナツ盤と呼ばれたりしていたものです。
ドーナツ盤というのは、中心の穴がとても大きく、そのサイズのアダプタとしてのプラスチックの丸い直径2-3cmのものを置いて、その上に乗せるタイプのものです。ちょうどドーナツの様に、中心に大きな穴があるので、ドーナツ盤と呼ばれていたのだろうと思います。
それまでクラシックしか聴いたことがなかったそのオーディオセットが、突然、宝の箱のように感じました。ラジオで聴くのとは、明らかに音質も音量も違って聴こえます。
そこからは、友人の影響もあって、洋楽にどっぷりとはまっていくことになります。レッド・ツェッペリン、ディープ・パープル、イエス、キング・クリムゾン、ジェネシス。そして、輸入レコード屋さんを知って、札幌のディスクアップというお店ですが。あとは、セールの廉価盤を色々と買い集めて、音楽の趣味嗜好は、そこで培われた感じです。
夜中にオーディオセットにLPレコードをセットして部屋の電気を消して、真空管ラジオのキットについていた安物のプラスチックのヘッドホンでボリュームをマックスで聴いていました。
今にして思えば、よくヘッドホン難聴にならなかったものです。そして、いつも途中で眠っていました。イエスの危機をそうやって聴いている時に、ヘッドホンが端子から抜けて、スピーカーから爆音が鳴り響きました。一瞬ですぐに音量を下げましたが、心臓が止まるかと思ったものです。
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