自炊した本と紙の本
先程、以前読んだ本のことを思い出して、それを探していました。
うろ覚えで、自炊して電子化していたことを思い出しました。
自炊とは、本を裁断して、バラバラにしたページをドキュメントスキャナーでスキャンしてPDF化することを称します。
ここ最近は、ほとんどやっていないのですが、数年前にはまって100冊くらいはやっています。
本格的な数万円する裁断機と富士通の ScanSnap S1500 を買って、どんどん進めていました。
一冊に15分くらいはかかったと思いますので、あまり効率はよくありません。
それでもフラットベッドスキャナーで一枚ずつとか考えたらずっと早いのですが。
そのPDFファイルを保存しておいた場所を思い出し、その外付けのポータブルハードディスクを探して、無事、目的の本を読むことができました。
PDFファイルなので、普通にパソコン上のデータをクリックすると、ビュワーが立ち上がって読むことができます。
やはりかなり便利です。
今は、Kindle本とかの電子書籍もありますので、自炊する必要性がどんどんなくなっていますが。
それでも電子化されていない本は、無数にあります。
まず、読みたいと思った時に、本棚とか、色々な場所を探し回らなくても、ハードディスク内を探すだけで済むというのは、画期的に感じます。
また、紙の本は、経年劣化をきたしますので、段々とホコリが堆積したり、紙が黄ばんできたり、手にとるのがつらい状況になってきます。
アレルギーを起こすこともあります。
そして、パソコン上で読むことになったら、文字の大きさも調節できますし、バックライトで明るいので、遠視にとっては、とても読みやすくなります。
実は、これが一番うれしいところかもしれません。
とにかく文庫本とか、新書を始めとして、愛着の少ない本は、資料として電子化するのは、良い選択だろうと思います。
一方、紙の本としての価値とか、味わいというものがあることも確かです。
特に、装丁が豪華なものとか、洒落ているものを解体することには抵抗があります。
そして、その物としての本自体を楽しむという部分もあります。
私がこのあたりを気にするきっかけになったのは、ある本をネットの古書で入手した時に、片っ端から自炊しようと思っていたのですが。
その一冊が送られて来た時に、手紙がついていました。
その書店の店主さんからの手紙でしたが、この本は、あまり出回っていませんので貴重な本です、ずっと大切にしてください。
そんな内容でした。
本には、パラフィン紙でカバーもついていました。
これは、裁断して捨ててしまっては、バチが当たるなとか思ったものです。
今でもその本は、大切に保管してあります。
いずれにしても、全てかゼロかではなく、状況に応じて、併存させていくというのでいいのではないかと思います。
電子書籍も合わせると3つの方向性ということになると思います。
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