再読の楽しみ:好みの本を取りこぼさないように

再読の楽しみ:好みの本を取りこぼさないように

再読の楽しみ:好みの本を取りこぼさないように

同じ本を二度読むのは、無駄なことか?

 

一冊の本を一回読む。それですべてを理解して記憶できてしまったとしたら、二回目を読む意味が無いということになります。でも、実際にはそのようなことはありえないことは、誰でもが経験で知っています。

 

教科書的な本であれば、何度も繰り返して読んで、記憶に残していく必要があります。小説は、一回読んでストーリーが楽しめれば、それでいいかもしれません。

 

でも、短期だけの問題ではなくて、長い人生に於いて、一冊の本を読んだ記憶がどれだけ確かかは、実は怪しいのではないかと思います。すでに知っているはずが、読み始めたら、まったく覚えていなかったということも、ままあります。また、新鮮な気持ちで楽しめるというのは、得をしたのか損をしているのか、ちょっと微妙でもありますが。

 

一度は、読んで良かったと思えた本であるなら、時間を空けてまた読むというのは、無駄ではなく、楽しいことに思えます。

 

同じ本を二度読むということは、知識を得るための読書であれば、理解を深めるという点と、記憶に残すという点で、意味があると思います。ある本では、一回目で大体の概要をつかむことをゲシュタルトを作ると表現されていました。

 

学生時代の英語の長文読解でも、似たような経験をしました。一回で、意味を取ろうとするとかなりの困難を覚えます。でも、一度さーっと目を通してから二回目を読むと意外とすんなりと理解できます。何について書いてある文章かを理解するだけでも、ちがってきます。そのテーマに関しての自分の記憶を準備するからかもしれません。

 

また、小説などのストーリーを追うような本で、一回読んでネタバレ状態になっていたとしても、十分期間を空けて読むのは、決して無駄ではないと思います。かつて自分が好きであったストーリーをもう一度楽しむということと、それを記憶の中で鮮明にしておくというのは、心が豊かになるように思います。

 

こんなはずではなかった

 

むかし面白かったと思っている本を読み返して、こんな本とは思わなかった。記憶にあるのとは、違うストーリーにすら感じるというのは、良くあることです。文字だけの本なら、特にそうかもしれませんが、比較的記憶に残りやすいまんがでも、すっかり忘れてしまっているということがあります。

 

素敵なストーリーを心のなかにコレクションしておくというのは、なかなかいい趣味なのではないかと思います。読んだつもりになってしまっていて、実は覚えていない。でも、その本は、自分の好みの本であり、読んで良かったと思える本である。これは、不幸です。考えているよりもさっさと再読してしまうのが良いと思われます。

 

タイトルだけでお腹がいっぱいに

 

一回読んで忘れているということの他に、タイトルだけを何回もながめていて、なんとなく読んだ気になっているという本もあります。レコードとかCDとかでもそうですが。タイトルだけでお腹がいっぱいになっている状態。これは、かなり不幸です。

 

一度は、最初を読んでみる。聴いてみる。そこから始めて、しっくりきたなら全部を楽しんでしまう。

 

ここ最近は、そんな感じで、過去に生きてみるというか、生きなおしてみる。それを考えています。

 

Living in the past

 

ジェスロ・タルの曲のタイトルでもあります。

 

 

 

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