張り紙を写メに撮る
お宮さんというドラマで
お宮さんというサスペンス・ドラマがあります。
石ノ森章太郎さんの原作のマンガのドラマ化だったと思います。
主役の渡瀬恒彦さんがお宮さんで、古いお宮入りした事件 (迷宮入り事件) の捜査資料に精通していて、事件の解決に向かうというようなストーリーです。
そのお宮さんが捜査会議のホワイトボードに貼られている写真をスマホの写メで撮るという場面が毎回のようにあります。
普通でしたら、手帳にメモなのかもしれませんが、たしかにスマホで写メが時間的にも素早く、また、今は、画素数も高いので、きれいに細部まで見えます。
拡大したら、文字が読めないこともありません。というか、普通に読めます。
写真を撮ることの感覚の変化
普通に写真を撮ることのイメージは、被写体をより美しくとか、その写真自体で完結するような世界を考えます。
でも、写メでしたら、作品的な部分よりも、メモの延長という意味合いが強くなるように思います。
そう考えると、空間を保存するというような感覚かもしれません。
いずれにしてもメモとして利用することを考えたら、最強のツールと思われます。
職場で張り紙している情報とか、テレビの料理番組のレシピとか、懸賞や通販の宛名とか。
ちょっと残しておいて、用が済んだら捨ててもいいというような情報を扱うには、最適でしょう。
それもこれも技術の進歩の恩恵です。
思い返してみると、カシオからデジカメの初期のカメラが出た頃は、20万画素とかでした。
しかも、かなり高かった記憶があります。
最初にデジカメを欲しいと思って、買った後でやろうと思ったのは、バスの停留所の時刻表を写真に撮ることでした。
結局、高かったのと、それほど実用的ではなかったので、入手しませんでしたが。
メモ的に使う上では、普通のデジカメは、保存したものを参照するのがけっこう大変です。
その点から言えば、スマホに残すというのは、最強に感じます。
子供の頃にあこがれていたスパイものの映画の機密情報をマイクロカメラで撮影するということが、誰にでも簡単にできるわけですから。
もちろん機密情報にふれることは、一般人には出来ませんし、そのような物を無断で撮影したら犯罪となりますが。
そして、パイオニアであったカシオがデジカメから撤退したというのは、デジカメ自体が飽和してきたということだろうと思います。
すなわち一定水準のカメラが、誰でも一台は、スマホとして所有しているということです。
これは、実はかなり画期的なことなのではないかと思います。
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